この記事は、SkyKit SK11 の旧機種(ROM v1.02)のものです。現在、SK11は知人に返却しており、手元にはありません。
また、この旧機種ではファームウェアのアップデートも行われていないとのことで、純粋に(元々の正規の使い方である)地デジチューナーとしての使用となります。
【アマゾン】広告欄に検索結果を表示しているので、新機種と旧機種での説明文/価格の違いを確認してください。
SK11を安価に販売しているお店の中には、B-CASカード(地デジTVを見るためのカード)が付属しない場合もあるので注意しましょう。(これは不正販売というわけではありません。)
なお、新機種のROMバージョンはv1.03以上となっており、旧機種(ROM v1.02)からはROMバージョンのアップグレードも行われていません。

Skykit SK11 の概要

今回、知人の紹介で 「噂のデジタルチューナー SkyKit SK11」を入手できました。
SkyKit SK11はファームウェア(FirmWare)と呼ばれるデジタル信号の処理プログラムを変更することで、有料のBS放送やスカパーが見られるようになるらしいのです。
ここでは、実際にファームウェアを変更してスカパーの視聴ができるか試してみることにします。
ただし、SkyKit SK11 は、インターネットに接続されていなければスカパーの信号を処理できないらしいので、インターネットへの接続が必要です。

Skykit SK11 正面これがSkyKit SK11 です。
ようは、地デジなどのデジタルチューナーなのですが、比較的高価な部類に入ります。
高価なのはそれなりに理由があり、地上波デジタル信号はもちろんBS、CSの入力にも対応しているばかりでなく、さらに500GB(ギガバイト)のUSBハードディスクを内蔵することで、200本以上もの番組を録画することまでできるからです。
ただし、BS、CSの入力には対応していますが、有料放送の保護信号は解除できないので(ファームウェアを変更しなければ)そのままではスカパーなどの放送を見ることはできません。
ビデオ出力はHDMIまたはコンポジット信号が利用できるので通常のテレビ/ビデオとの接続には十分です。



Skykit SK11 の外観

Skykit SK11 正面正面の写真です。向かって右側がB-CASカードの差込み口のカバーになっています。


Skykit SK11 背面背面の写真です。向かって右からUSBメモリーの差込み口とLANケーブルのコネクタ、中央部にBS入力用のコネクタ、その左が地デジ入力用のコネクタ、さらに左がCS(スカパーなど)入力用のコネクタで、左端には電源アダプタが接続されています。



Skykit SK11 の接続と設定

スカパーのアンテナ右がスカパー用アンテナの写真です。(左はBS用)
同軸ケーブルを取り付けています。

アンテナの取り付けアンテナの取り付け部分ですが、アパートやマンションのベランダなどであればホームセンターなどで金具を買ってきて自分で取り付けることもできます。

アンテナの角度調節アンテナの方向調節は、居住地の緯度(北緯)に合わせて上下角をおおまかに調節して固定しておきます。横方向の角度は機械の接続が終わってから、チューナー画面の信号強度を見ながら少しずつ動かして調整することにします。

Skykit SK11 チューナー側ケーブルの接続スカパー用アンテナからの同軸ケーブルは、TUNER 1 INPUT のコネクタに接続しています。
テレビへの接続はHDMIを使っています。
右下のネットワーク用(RJ45)コネクタにはLANケーブルを接続し、ルーターを通してインターネットへの接続をおこなっています。

Skykit SK11 テレビ側ケーブルの接続テレビにはHDMI1の入力にチューナーからのHDMIケーブルを接続しています。
また、コンポーネント入力はDVDレコーダーの出力へ、地デジとBSはそれぞれのアンテナ入力に直接アンテナから同軸ケーブルで繋がっています。



リモコン全体画像SkyKit SK11に付属のリモコンです。
このリモコンを使ってチャンネル設定やファームウェアの書き換え、番組録画などSK11のほとんどの操作を行います。

リモコン上部の画像リモコンの上側です。

リモコン中央部の画像リモコンの中央部分です。
メニューボタンや項目選択のボタン、操作の取り消しを行う取り消しボタンがあります。

メニュー表示SkyKit SK11の電源を入れ、テレビの入力をHDMI1に切り替えます。
リモコンの「メニュー」ボタンを押してSK11の設定メニューを表示します。

ここからアンテナの方向調整やチャンネル設定などの作業を行います。
(チャンネルの)設定リモコンの▲または▼を押してメニュー項目から「設定」を選び「選択」ボタンを押して「設定」のサブメニューを表示します。
選択操作を間違えたときには、「取り消し」ボタンを押してもう一度メニューの表示からやり直します。

パスワード(初期設定:9999)の入力リモコンの▲または▼を押してサブメニューの項目から「アンテナ設定」を選び「選択」ボタンを押すとパスワードの入力ウィンドが表示されますのでパスワードの数字4桁(初期値は9999です。)を入力します。

衛星の確認衛星の名前が「JCSAT 3A」であることを確認します。

衛星の選択衛星の名前が「JCSAT 3A」でなければ、リモコンの▲または▼を押して衛星の項目を選び「選択」ボタンを押します。
衛星の一覧が表示されるので75番の「JCSAT 3A」を選択します。

衛星の設定が終わったら、リモコンの赤色ボタンを押して「SATのスキャン」を開始します。
次に、アンテナを経度(横)方向に少しずつ動かして「アンテナ設定」の(信号の)レベルが30以上に品質が20以上で最大の値となる位置にアンテナの方向を調整します。
レベルと品質の数値の最大値があまり高くならない(20以下である)場合には、アンテナの上下角を少し動かして調整します。
当然のことですが、アンテナの方向調整の時、アンテナの前に立って作業してはいけません。
体が衛星からの電波をさえぎって、アンテナが電波の受信ができなくなります。
※ アンテナの方角は、「アンテナ方向チェック」で確認できます。
信号レベルの調整ができたら、黄色のボタンを押してチャンネルの設定を行います。
チャンネルのスキャンが終わったらチャンネルのスキャン結果を保存するか聞いてくるので保存を選択しておきます。
衛星の「JCSAT 3A」の設定が終わったら、スカパーのもう1つの衛星「JCSAT 4B」の設定も同様に行います。



ここまでで、スカパーのチャンネルを選択できるようになりましたが、まだ、保護信号は解除できないので番組を見ることはできません。
そこで、×某ホームページ×からスカパー対応のファームウェアをUSBフラッシュメモリにダウンロードした後、SK11のUSBコネクタを使ってファームウェアの書き換えを行います。
ここで使うUSBメモリは、家電量販店(ヤマダ電気やヨドバシカメラ、ケーズ電気など)で販売されている1GB(1ギガバイト)程度の安価なものを用意すれば十分です。
※某ホームページが見つからない場合は、グーグル検索などで探してみてください。

SkyKit SK11のファームウェアダウンロードページファームウェアのダウンロードページです。

最新のファームウェアをダウンロードします。最新のファームウェアをダウンロードします。
「Download」ボタンをクリックするとダウンロードが始まります。

ファイルの保存を選択します。ファイルの保存を選択します。

ファイルの保存先はUSBフラッシュメモリを指定します。ファイルの保存先は、USBフラッシュメモリを指定します。
USBフラッシュメモリのドライブ名が分からない場合は、「スタートメニュー」→「コンピュータ」を見て確認します。

ZIPファイルを展開します。ダウンロードしたファイルはZIP形式の圧縮ファイルになっているので、ダウンロードしたファイル上にマウスポインタを合わせてマウスの右ボタンをクリックします。
ポップアップメニューから「すべて展開」を選択してマウスの左ボタンをクリックします。

ファームウェアのファイルZIPファイルの展開が終わるとフォルダ「SKYKIT_xxxxxx(xxxxxxは半角英数字)」の中にファームウェアのファイルができています。

ファイルのコピー作成されたファイルは、念のためZIPファイルと同じフォルダにコピーをとっておきましょう。

USBメモリを接続します。USBメモリをSK11のUSBコネクタに取り付けます。

SK11のメインメニューを表示します。リモコンのメニューボタンを押して、メインメニューを表示し「ハードディスク」の「ファイルマネージャー」を選択します。

ファイルマネージャーの画面でUSBメモリのドライブを選択します。ファイルマネージャーの画面でUSBメモリのドライブを選択します。
通常は、2番目にUSBメモリがドライブとして表示されますが、記憶容量などで確認すると良いでしょう。

ファームウェアの指定USBメモリのドライブを選択すると、メモリ内のファイルが一覧表示されます。
ファイル一覧の中からファイル名が「SKYKIT」ではじまり、最後が「.bin」で終わるファイルを選択します。

ファームウェアのアップデート指定「.bin」ファイルを選択すると操作を選択するウィンドが表示されるので、「S/Wアップデート」を選択します。

ファームウェアのアップデート処理ソフトウェアのアップデートを選択するとアップデート処理がはじまります。

アップデートの終了少し待っていると、アップデートの処理が終了します。
再起動の選択ウィンドが表示されるので、再起動の実行を選びます。

SK11の再起動SK11の再起動が行われ、新しいファームウェアで起動するとともに、スカパーの放送が見られるようになります。

再起動の完了再起動が終わると正面のLED表示がチャンネル番号に変わります。

スカパーの放送が見られるようになりました。テレビ画面には、スカパーのチャンネル表示と放送映像が表示され番組を見ることができるようになります。

SK11の取扱説明書SK11の取扱説明書です。
SK11の基本的な説明とリモコンの操作説明が中心です。

SK11の取扱説明書、目次SK11の取扱説明書目次です。

SK11の仕様SK11の仕様です。
日本語の取扱説明書ですがアンテナやテレビへの接続方法も詳しい説明がなくビデオ機器の知識が無い人にはハードルが高いチューナーと思います。


Skykit SK11を使ってみた感想

SkyKit SK11の設置および設定はAV機器の取り扱いに慣れた人であれば、それほど難しいものではないと感じました。
逆に、AV機器などの知識の無い人は、専門業者に頼むか、はじめから手を出さないほうが無難だと思います。


SkyKit SK11のスカパー受信は、無料ですべての番組が見れるということは無く(スクランブル放送は見れないことが多いです。)、まれに動きが止まったり、受信できなかったりすることがあります。
しかし、それでもスカパーの多くのチャンネルを無料で、ほぼストレス無く視聴できるということは、このデジタルチューナーの価格(10万円以上)やインターネット接続の必要性を考慮したとしても、とても魅力的だと思います。
※スカパーの標準的な月額料金は約4000円~5000円ですので年額では5万円~6万円程度となり、SK11を2年間利用すればほぼ元が取れる計算です。
ちなみに、スカパーやBSを無料で視聴することは機器の動作実験やソフトウェア開発などの科学的・文化的な技術・学術目的で無い場合は、違法となる可能性があることに注意してください。

結論として、「SkyKit SK11」は実験的にスカパーの視聴を試すというスタンスで、(データの収集という意味合いを込めて)表示の乱れや視聴不可も含めて楽しむことができる方であれば購入の意味があると思われます。



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●SkyKit SK11の概要
●SkyKit SK11の外観
●アンテナの設置と接続
●アンテナの方向とチャンネル設定
●ファームウェアの書き換え

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